スロベニアに行ってきた話をする

自然言語処理データセット系の国際会議LRECに参加してきた。

立ち位置は微妙な会議なのだが、データセットコーパス)という視点で見ると、間違いなく世界最大である。

自然言語処理という立ち位置で見ると、上から6番目くらいの会議だろうか。 (個人的には、EMNLP, ACL, NAACL, EACL, COLING, LREC くらいの並びだと思っている)

今回はスロベニアポルトローシュで開催された。 スロベニアポルトローシュ?知らないでしょ?

スロベニアはイタリアの東の国。 かつてはユーゴスラビアの一部だった国だ。

ユーゴスラビアはご存知の通り、内紛で分裂したが、国によってその後の発展度がまったく違う。 東のセルビアあたりは戦争の爪痕が大きく残り、いまも禍根を残している。セルビア人の知り合いが1人いるが、彼も従軍してた話を時々してくれる。

一方で、スロベニアは、そもそも戦争はなかった。勝手に、周りが分裂したので、一緒に分裂しただけの国に過ぎない。

スロベニアのあたりは以前から観光地として機能していたので、独立後もいち早く経済機能を取り戻して(というか、特に経済機能に問題はなかったらしい)、豊かな国としてやっている。

ポルトローシュという場所はごたぶんにもれず、リゾート地である。この会議は主催者の趣味なのか、以前からリゾート地での開催が目立つ。

行き方

行き方は大きく2ルートある。1つは首都のLjubljana(リュブリャナ)を経由していく方法。もう1つはイタリア経由で行く方法。

2つのルートの、どちらも直行便などないので、乗り継ぎが2回は発生する。

2016年4月の段階では、イタリア経由の方が安かった。ぼくはイタリア経由で行った。

通ったルートは 成田 - (飛行機) - ミラノ - (飛行機) - トリエステ - (バス) - ポルトローシュ

リュブリャナ経由だと、フランクフルトだか、ヘルシンキを経由していけるようだ。

ポルトローシュのあたり

ポルトローシュは本当にリゾート地である。

街を歩いていると、基本的にヨーロッパ人ばかりである。 話している言語はイタリア語が一番多くて、次にドイツ語が多く聞こえる。

英語はあまり聞こえてこない。 アジア人はマジでいない。たぶん、他のアジア人もLRECに来ていたなんだろう。

ポルトローシュは本当に海が綺麗な街である。

街並みはこんな感じ。交通量は少ない。 f:id:kensuke-mi:20160526093101j:plain

海が本当に見える街である。 f:id:kensuke-mi:20160525153327j:plain

アドリア海に浮かぶ船。こんなに船が似合うのは久しぶりに見た。 f:id:kensuke-mi:20160526094109j:plain

バラもよく似合う風景である。 f:id:kensuke-mi:20160525154900j:plain

芝生にはひなたぼっこをしている人がたくさん。おばさんレベルになると、おっぱい丸出しで寝転がっていることもあった。 f:id:kensuke-mi:20160525155303j:plain

隣接しているピランという地区。ヨットハーバーとレストランが並ぶ。 f:id:kensuke-mi:20160527185537j:plain

ピラン地区を高台から見る f:id:kensuke-mi:20160526143705j:plain

ホテルの朝食。ピクルスとオリーブがこれでもか!と提供される。 f:id:kensuke-mi:20160526091913j:plain

ポルトローシュの昼食。おしゃれなランチタイム(女子力UP) f:id:kensuke-mi:20160526134711j:plain

リュブリャナに行ってきた

1日だけ完全な休みがあったので、首都のリュブリャナにも行ってきた。

リュブリャナには、平日ならバスで行ける・・・・が、日曜日だったため、バスがなかった。

仕方がないので、途中のポストイナという街まで乗り合いバスで行った。 後述するが、スロベニアでは、公共交通機関よりも乗合バスの方が信用されているらしい。

ポストイナまでは行ったはよいものの、そこからタクシーがない。 街の人に聞くと、なんと「この街にはタクシーは1台しかないわよ。でも、きょうは彼は休み」

日曜日はスロベニアでは一般的な休日なのである。

なんと、驚きなことに、彼女は父親を呼んでくれた。「父が暇だから、行ってあげるって。」と言っていたが・・・そういう問題なのだろうか。

リュブリャナは・・・・残念ながら、ほとんどの店が閉まっていた。 スロベニアでは、日曜日は安息日なのである。 まだまだ、宗教の信仰心が厚いスロベニアでは、観光客相手以外の店はすべて閉めてしまうのだそうだ。

なので、リュブリャナでは街の光景を眺め、リュブリャナ城に登って街を一望してきた程度にとどめておいた。

唯一開いていたリュブリャナ市内のスーパーで、醤油を発見した。日本のキッコーマン、恐るべし。 f:id:kensuke-mi:20160529165525j:plain

スロベニアでの移動手段

  • 飛行機 スロベニアは小さい国である。国内線などない
  • バス バスは国民が良く使う交通手段。国内バスだけでなく、国際バスもたくさん走っている。スロベニアはEU加盟国なので、国際バスでいろんな国に行ける。[1]
  • 鉄道 鉄道はスロベニア国民に信用されてない。遅い、ダイヤが守れない、などの評価でクソミソだった。
  • 乗合バス 乗合バスはとてもよく使われる交通手段。GoOptiという会社の乗り合いバスが一般的らしい。

乗り合いバス GoOpti

この会社。インターネットで予約ができる。もちろん、現地のInformationカウンターでも予約してもらえる。 www.goopti.com

インターネットで予約するときには電話番号が必要になる。 なぜなら、SMSで重要な情報が配信されるからである。

予約が完了すると、SMSで集合地点、集合時間、運転手の名前、乗合バスのナンバーが送られてくる。 この情報を頼りに、乗合バスに乗るというシステムである。

[1] ヨーロッパでは、バス停に停まってもバス停の名前を読みあげない。バス停の名前が読み取れないこともよくある。確実に降りるために、バスの運転手に教えてもらうようにお願いしておく or 周りの客に教えてもらうようにお願いする ということをしないと降りそびれる。

スロベニアでの通信手段

スロバニアではそれなりにWifiはある。ホテルのロビーや、レストランなどは無料 Wifiを設置していることがある(約6割の体感値)。

でも、国内を移動するには、それだと困ってしまう。 現地でSIMカードの調達をオススメする。

スロベニアではMOBITELという通信ベンダーがメジャーらしい。 SIMカードはガソリンスタンドに行くか、MOBITELの販売店に行くと手に入る。 f:id:kensuke-mi:20160602222835j:plain

電話番号が必要ないのであれば、4GBの通信容量でだいたい20ユーロで手に入る。有効期限は30日である。

スロベニアの人たち

スロベニアの国民を一言で形容すると、「親切、人懐っこい、素朴」がぴったり来る。 先も紹介したように、「タクシーがないから父親を呼ぶ」とか「観光局はオフィスはしまってしまうけど、できるかぎりは対応してあげるから個人の携帯番号を教えてくれる」とか日本人にはない発想を繰り出してくる。

そして、話が好きである。乗り合いバスに乗っても、大体は話をする。 話しかけたら、向こうも気軽に日常会話をしてくる。

スロベニアは観光で生きてる国だからか、ほとんどの国民は英語が通じる。 スロベニア西側の地区はイタリア語・東側の地区はドイツ語が通じることが多い。 日本語?無理に決まってんだろ。でも、リュブリャナ大学には日本語のコースがあるらしい。

イタリアの話

今回はイタリア経由で行ってきた。

ミラノに一晩宿泊して、トリエステまで飛行機で行った。

ミラノでは、日本着の空港と、トリエステまで行く空港は、別の空港である。 両方とも公共交通機関が使え、時間もそれなりに正確なので、きちんと下調べして行けば、そこまで問題でない。 ミラノの公共機関は、イタリアのイメージと違い、ほんとうに時間に正確である。

ただし、13時近くになると、きっちりお昼休みをとるために、店を閉めてしまうことが多いので、要注意。 f:id:kensuke-mi:20160531130923j:plain

イタリアでルパン3世の落書きをみた。ルパンの里帰りである。 f:id:kensuke-mi:20160524222147j:plain