subcategorizationの概念

"The Lefff, a freely available and large-coverage morphological and syntactic lexicon for French", Benoît Sagot, 2010 を読んでいるときに出て来たのが"sub categorization"

あれ,これ何だっけ?と思ったので復習がてらに[この本](http://www.amazon.co.jp/Speech-Language-Processing-International-Computational/dp/0135041961)を引いてみる.(p434あたりに)

subcategorizationとは,「動詞とその他の要素との関係」.そう,要は「関係」.

他の要素とは,動詞が意味を成すのに必要な要素のこと.大体は木のノードラベルである,PPとかNPとかが「他の要素」にあたる.
で,この「他の要素」にもきちんと名前がついていて,"complement"(補)と呼ばれている.

以上が,subcategorizationの説明.
で,具体的に「NPと動詞の関係」をsubcategorization frameと言うらしい.subcategorizationが「概念」で具体物がsubcategorization frame,といった具合か.
で,現在のところ100近くのsubcategorizationの定義されているとか.

なんだか,prop bankみたいな言語資源のことを指すのかなあ?と思ったが,よくよく読んでいると,subcategorizationは言い換えると,predicate-argumentの関係とも捉えることができるらしい.

じゃあ,subcategorizationとpredicate-argumentの何が違うの?というところは実はわかっていなかったりする.